6 災害時の対応について ◎災害時の対応  地震や津波による災害、台風や大雨による風水害、土砂災害など、災害はいつ発生するか予測がつかないものです。  自分が住んでいる地域で備えておくべき災害を知ること、いざという時に困らないように「災害が発生した時にどうするか」ということを日頃から考え、災害への備えをしておくとともに、万一災害が発生した場合には、迅速かつ適切に身の安全を確保することが大切です。 ■災害時における避難のポイント※ (1)大きな揺れを感じたら  @身の安全を最優先し、慌てないこと  A避難する際は、必ず近くの人に助けを求めること  B「助けて! 私は目が見えないんです」と大声を出すこと  C持病の薬、白杖、ラジオ、ライトは肌身離さず  D津波の恐れがあるときは高いところへ  E大地震では、大災害に注意を  F原発事故では周囲の人と行動を共にしましょう (2)水害・豪雨のとき  @長雨や大雨情報に注意を  A単独での避難は危険です  B「助けて! 私は目が見えないんです」と大声を出すこと  C持病の薬、白杖、ラジオ、ライトは肌身離さず  D持ち出し品は最小限に ※社会福祉法人日本盲人会連合発行『視覚障害者のための防災・避難マニュアル』参照  (以下同) ◎災害への備え  平成23年3月に発生した東日本大震災のように広範囲にわたる大規模災害が発生した場合には、公的機関の機能が停滞あるいは麻痺してしまうため、公的機関による救助活動(「公助」)は期待できません。  災害による被害を最小限にするために、自分のことは自分自身で守る「自助」と、地域でお互いに支え合う「共助」の備えをしておきましょう。 〇隣近所や障がい者団体等との連携(自己アピール、在宅支援のためのネットワークへの参加)  災害時の救出・救護などに大きな力となるのは、地域の住民同士による助け合い、。つまり「共助」です。日頃から地域とのふれあいを持つように心掛けることや、自主防災組織や消防団、隣近所の人などに必要な支援を依頼しておくことが重要です。  また、各地域の様々な組織(ボランティアグループ)や団体とは日頃から積極的に交流し、災害時の協力が得られやすい環境を整えておきましょう。 ■災害に備えてポイント※  安全な避難のために  @災害時、近所の方から支援を受けられる関係づくりを  A防災訓練は、目が見えない、見えにくいからこそ必要  B支援を受けられる場所がどこにあるかを確認しておく  C日頃から障害者団体を利用しましょう 〇緊急連絡事項や援助が必要な事項の整理  災害時に自分が望む対応、必要とする援助、相手に理解してほしいことなどについて、日頃からまとめておきましょう。配慮してほしいことを分かりやすくまとめた「災害時情報メモ」※などを家族や支援者などに予め記入しておいてもらうといざというとき便利です。  また、笛やブザー、携帯電話等、自分が助けを求めたり、安全を確保するために必要なものを身につけるようにしましょう。 ※鳥取市福祉部障がい福祉課発行『障がいのある方・支援者のための防災の手引き』参照 〇避難場所や避難経路の確認  災害の種類や避難時の季節・時間帯によって、適切な避難場所や避難経路、避難方法が異なります。  例えば、津波から避難するには、海沿いや河口付近の川沿いを通ることを避けながら、海から離れた高い場所に逃げる必要があります。  各市町村や地域が実施する防災訓練に積極的に参加することや、実際に避難場所まで移動して危険箇所を確認することなどが大切です。  なお、災害時には市町村が「福祉避難所」を開設する場合があります。詳しくはお住いの市町村にお問い合わせください。 ■避難所における支援のあり方ポイント※ (1)避難先を知るには  @避難経路と避難所を事前確認しておくこと  A避難経路はいくつか覚えておくこと  B福祉避難所を確認しておくこと (2)避難所で生活する上での問題点  @体育館等の避難所では通路が確保されていないこと  Aトイレへの移動や利用が非常に困難なこと  B情報提供は張り紙が中心になること  C食事の配給を受け取りに行かなければならないこと ○居住地のハザードの確認及びマイ・タイムラインの作成  災害に備え、お住いの地域や職場周辺でどのような災害が起きる可能性があるのか、「ハザードマップ」(洪水・土砂災害・地震・津波など想定される自然災害リスクを分かりやすく表現した地図)※等であらかじめ確認しておきましょう。  また、災害時に適時・適切な避難行動がとれるよう、スマートフォンアプリ等を利用して「マイ・タイムライン」(自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理したもの)を作成するなど、どのタイミングでどの様な行動が必要か考えておくことも大切です。 ※視覚障がい者が利用しやすいものとして、特定非営利活動法人 日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)が提供する「耳で聴くハザードマップ」があります。音声コード読み上げアプリ「Uni-Voice Blind」に実装されていますが、基本的に都道府県単位での提供となり、2024年12月時点で鳥取県は未導入です。 〇非常用持出品の準備  緊急に避難しなければならない場合に備えて、非常用持出品を準備しておき、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。  非常用持出品は、目安として3日間程度を自足するための物品が必要です。避難時に運べる重さになっているか、実際に非常持出品を持って避難場所まで移動してみるとよいでしょう。  一般的な持出品に加え、障がいの特性に応じた適切な準備が必要となります[例:めがねやルーペ、時計(音声、触読式など)、緊急時連絡先の点字・墨字メモ、メモ用録音機(予備の電池)、家族写真(家族を探してもらうため)など]。  普段服用している薬(3日分程度)や必要な衛生用品などがあれば持出品リストに加えておきましょう。 ■災害に備えてポイント※ (1)災害時の持ち出し品の準備  @持病の薬(命を守るために最も重要です)  A白杖  B強力(LED)ライト(なければ懐中電灯)  C携帯ラジオ  D携帯電話(充電器もあると便利)  E障害者手帳  F現金  G医療品、生理用品  H防災ずきん  I防災ベスト  J下着  Kウエットティッシュ  L水・食料5日分(アルファ米などの保存食) 〇家具の転倒防止対策  地震が発生したときは家具の転倒や落下物による怪我が多く発生します。特に高層マンション等の高層階においては、家具の転倒・落下に加え「移動」が多く発生します。  普段から、家具の転倒・落下・移動防止対策に努めましょう。 ■災害に備えてポイント※ (2)家の中の安全対策  @転倒の恐れがある家具、家電には転倒防止を  Aガラスには飛散防止フィルムを  B建物内では出口までのルートを確認 〇家族等との連絡方法  災害時における御家族や支援者との連絡方法などを決めておきましょう。  自分の安否を伝えたいときなどの連絡手段として災害用伝言ダイヤル(171)や携帯電話の災害用伝言版が便利です。  また、こうしたサービスは定期的に体験利用期間が設けられているので、実際に体験利用してみると、いざという時に役立ちます。 〇自ら避難をすることが困難な者の積極的な取組「避難行動要支援者支援制度」  各市町村では、災害時における障がい者、高齢者など避難に支援が必要な人(避難行動要支援者)への対策として、対象者の名簿整備、具体的な避難支援方法の相談、関係団体との連携強化、避難訓練の実施などの取組を進めています。  これらの対策を円滑に進めるにあたっては、市町村が作成する対象者の情報が支援者(消防団、自主防災組織、民生・児童委員など)へ提供されることに同意したり、地域で作成される「支え愛マップ」づくりに参加して地域の皆が安全に避難できる仕組みづくりを進めるなど、支援を受ける側としても平時から体制構築に積極的に取り組んでいくことが大切です。 【窓口】  各市町村防災担当課または福祉担当課 ◎防災・災害情報の取得  災害による被害から確実に身の安全を守るためには、一人ひとりが防災・災害等に関わる情報を的確に把握し、状況に応じた適切な行動をとることが不可欠です。  いつ、どのような場所でも必要な情報が得られるよう、様々な方法で情報を入手できるようにしておきましょう。 〇あんしんトリピーメール  登録することで、鳥取県内の安心・安全情報がメールで配信されます。  音声読み上げ機能対応の「iPhone」や「らくらくフォン」・「らくらくスマホ」などから利用登録すると、配信されるメールを音声で読み上げてくれます。  【配信される情報】(欲しい情報が選べます)  ・気象警報、注意報  ・地震情報(震度3以上)  ・津波情報  ・避難情報(避難指示など)  ・公共交通情報  ・生活・健康情報  ・防犯情報 など  【登録できる人】  ・携帯電話、スマートフォン、パソコンなど電子メールアドレスがあれば誰でも登録できます。  ・利用登録については無料ですが、メール送受信等の通信料は利用者の負担です。  【登録方法】   @登録用アドレス(e-tottori-safe@expressmail.jp)に件名・本文を入力せずにメールを送信します(機種によっては、件名や本文入力が必要)。   A返信メールに記載されたアドレスに接続します。   B各項目を入力し「次へ」をクリックします。   C全項目の入力を終えたら、入力内容を確認し、「登録」をクリックして完了です。  【問合せ先】   鳥取県危機管理局危機対策・情報課 災害情報センター   電話0857-26-7950 ファクシミリ0857-26-8137   電子メール:kikitaisaku-jouhou@pref.tottori.lg.jp/toripymail/ 〇鳥取県防災アプリ「あんしんトリピーなび」  普及が進むスマートフォンやタブレット端末向けの便利な防災アプリとして平成30年12月25日より提供を開始しました。アプリの主な機能については、次のとおりです。  ・「あんしんトリピーメール」の配信メールをプッシュ通知でお知らせ ・付近の避難所への自動経路案内表示や防災ライブカメラ(道路・河川)実況画像の閲覧が可能 ・とりネット危機管理ポータルサイトを表示 ・防災リンクから各市町村ハザードマップへのリンク集や関連情報WEBサイト、SNSページ等へのリンク先を表示 【対象者】  スマートフォン、タブレット端末をお持ちの方であれば、誰でもダウンロード、利用が可能です。 【問合せ先】   鳥取県危機管理局危機対策・情報課 災害情報センター   電話0857-26-7950 ファクシミリ0857-26-8137   電子メール:kikitaisaku-jouhou@pref.tottori.lg.jp/toripymail/  【注意事項】   アプリのダウンロードおよび利用は無料ですが、所定のパケット通信料が発生します。   〔ダウンロード案内〕https//www.pref.tottori.lg.jp/toripynavi/ ◎自治体による避難情報  適時・適切な避難を行うためには、市町村から出される避難情報について注意するとともに、その情報の意味を正しく理解し、適切な判断・行動をすることが大切です。  令和3年5月20日から避難指示で必ず避難、避難勧告は廃止になりました(下表参照)。 高齢者等避難 (警戒レベル3) 〇災害のおそれのある状況です。 〇要支援者等、避難に支援が必要な人、特に避難行動に時間を要する方が避難行動を開始しなければならない段階です。 ○要支援者等、特に避難行動に時間を要する方は、避難場所への避難行動を開始してください(避難支援者は支援行動を開始してください。) 避難指示 (警戒レベル4) 〇災害のおそれが高い状況です。 〇避難場所等への避難が危険な場合は次善の策として、例えば家の中で2階以上で斜面や川の反対側など、より安全な場所へ移動するなど、生命を守る最低限の行動をとってください。 緊急安全確保 (警戒レベル5) 〇災害発生又は切迫している状況です。 〇未だ避難していない対象住民は、その暇がない場合は、例えば家の中で2階以上で斜面や川の反対側など、より安全な場所へ移動するなど、生命を守る最低限の行動をとってください。 〇防災行政無線  緊急情報を各市町村内に設置したスピーカーを使って放送します。放送の音が聞こえたら、身の安全を守る行動をとり、テレビやラジオをつけて情報を収集してください。放送が聞き取れなかった場合は、各市町村WEBサイトや防災行政無線確認ダイヤルで放送内容を確認できます。  なお、倉吉市及び伯耆町等では、防災行政無線放送を屋内で聞くための戸別受信機を、各世帯(市町内に住民票のある世帯)に1台ずつ無償貸与しています。ただし、事業所や同一世帯に複数台の戸別受信機が必要な場合は、有償となる場合があります。また、境港市では、戸別受信機を有償貸与(一部無償)しています。詳しくは、各市町防災行政無線担当窓口へお問い合わせください。 〇防災ラジオ  コミュニティFM局の電波を利用して、災害時に緊急情報を発信した際に自動で起動するラジオです。Jアラートや避難情報など緊急情報を発信した際、防災行政無線と同じ内容が最大音量で放送され、自動起動時にはライトが点灯します。放送を聞き逃した場合でも、自動録音されているので聞き直すことができます。  令和3年10月1日現在、鳥取県内で防災ラジオを販売・貸与している自治体は、鳥取市と米子市のみです。 【問合せ先】 ・鳥取市危機管理部危機管理課 電話0857-30-8033 ・米子市防災安全課 電話0859-23-5337 ◎障がいの特性に応じた災害対応マニュアル  災害時においても障がいの特性に応じた対応が必要です。各団体が災害対応マニュアルや災害対応リーフレットを作成していますので、参考にしてください。 団体名(資料名) URL(ホームページのアドレス) 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 (「視覚障害者のための防災・避難マニュアル」) http://nichimou.org/legal-system-documentation/#1205bousai 日本ロービジョン学会 (・「災害が起きたときのこと、考えていますか?」2016年版 ・「被災してしまったら」2016年版 ・「避難所内の見えない・見えにくい人 ご支援ください」2016年度版) https://www.jslrr.org/information/disaster